今やメタボリックシンドロームと言われる内臓肥満型症候群は、国の健康対策として健康診断に加えられ、その撲滅を期していますが、中々その効果が見えない状況です。
貴方も、ダイエットに苦労をしていませんか。
肥満の基準の一つに体脂肪率があり、体重の30%以上を占めると、肥満症となります。
色々のダイエット法が紹介されていますが、ただ、ダイエットの対策に、一つの疑問が生じていました。
それは、同じものを同じ量で食べても、肥る人と太らない人がいることです。
苦しいダイエットを続けても、その効果が得られない人も多いのが現状があり、その中に、肥満遺伝子とは異なる、この体質の人が存在しているのです。
それは、腸内細菌です。
人の腸内細菌には、グラム陽性菌の、グループ、ファーミキューテスと、グラム陰性菌のグループ、バクテロイデスが存在しますが、問題はその相対量に、肥満が関係することが解明されたのです。
ファーミキューテス菌は、芽胞形成能力を有し、バクテロイデス菌は、糖を発酵して「乳酸」や「酢酸」を産生しています。
近年(2009)のワシントン大学の研究者が、マウスの実験で、この腸内細菌ファーミキューテスの微生物が、肥満エネルギー生産工場となることを突き止めました。
即ち、ファーミキューテス菌の量がバクテロイデス菌の量より大であるほど、腸内のエネルギー変換機能が大となって、肥満となることを確認したのです。
逆の比率の場合は、肥り難い体質の人となります。
理論的には、「ファーミキューテス菌の量<バクテロイデス菌の量」の体質となれば、肥満は解消されるわけです。
ただ残念なことは、一般の処方箋は、まだ先の話の様ですが。
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